中空型マイクロニードル（ホローマイクロニードル）とは

中空型マイクロニードルとは、ニードルの中に空間があり、従来の金属針と同じように穿刺性を確保しながら、ドラックデリバリーを実現するものです。マイクロニードルは微小なため、中空にするには高い生産技術が求められますが、当社ではプラスチック微細加工技術を活かし、
液体の送り込みが可能になるマイクロニードルを提供しています。
また、マイクロニードルの皮膚への確実な穿刺には、マイクロニードルに加えて装着用具（アプリケーター）とのセットでの使用が効果的とされています。タクセルではアプリケータの開発も進めています。

特　徴

① 針長　700-800μm

従来、樹脂製では難しかった針長を、当社独自の射出成形技術によって実現化しました。
これは皮膚の下にある真皮に届くサイズになります。この針長により、ワクチン注射の可能性が広がります。
（尚、美容用途向けに200μmの針長のチップの提供も可能です。）

② ドラックデリバリー（経皮伝達）

追加加工を施した中空型の提供も可能です。薬液を経皮下に注入可能とするホロー（中空型）になります。
針幅は50μmまでの実績があります。この針長・針幅で皮膚に刺さり、且つ薬液注入が可能です。

③ 生分解性プラスチック素材

従来の針は金属製ですが、当社製品は生分解性樹脂を使用しています。
長年の射出成形技術を活かし、量産性と将来的なコスト低減が期待できます。

④ 針本数のカスタマイズ

薬液の特性により、針の本数をカスタマイズします。
25本（5x5）までの実績がございます。

ソリューション

アプリケータの活用

先端にマイクロニードルアレイを着脱させ、薬液を注射します。
従来の注射器と同様の使用方法が可能になります。
当社では、アプリケータの開発も進めています。

パッチタイプ

マイクロニードルアレイを張り付けたパッチにより、薬液を注入します。
複数のマイクロニードルチップを使用することで薬液量のコントロールが可能になります。